既存Anaconda環境を利用してTabpy-Serverを導入する

TableauからPythonを連携させるために、Tabpy-Serverの導入方法を以下の記事で紹介しています。

Tabpy – Tableau + Python 連携を使ってみよう！（その１：Tabpy導入編）

この中ではセットアップスクリプトの中で自動的にAnacondaがインストールされますが、場合によっては既存のAnaconda/Python環境を再利用・共用したい場合がありますので、この手順を紹介します。

今回はAnaconda2 (Python2.7) を事前にインストールし、その上にTabpy-Serverをインストールします。

まずAnacondaのインストーラをダウンロードして保存します。

https://www.anaconda.com/download/

インストーラをWINDOWS管理者で実行します。

※　All Users　を選択

AnacondaをPATHに追加するチェックボックスをマークします。

インストールが始まります。

インストールが完了します。

プログラムにAnaconda2が追加されます。

Python-Server用に新しいAnacondaの実行環境を作成します。

Anaconda-Promptを開き、以下のコマンドを入力します。

conda create –name Tableau-Python-Server python=2.7 anaconda

( — name はハイフン二つです!!）

アプリケーションにAnaconda Prompt (Tableau -Python－Server）が追加されます。

Anaconda Prompt (Tableau -Python－Server）を開き、以下のコマンドを実行します。

activate Tableau-Python-Server

次に　pip コマンドで tabpy-serverをインストールします。
完了するとプロンプトが戻ってきます。

pip install tabpy-server

(2018/12/05 追記）

一回のpip1インストールでうまくいかない場合があるようです。

最後のほうに以下のメッセージが表示されて、1回ではうまくいきませんでした。
twisted 18.7.0 requires PyHamcrest>=1.9.0, which is not installed.
grin 1.2.1 requires argparse>=1.1, which is not installed.
→pyhamcrestを別途インストール (pip install pyhamcrest)して、アップグレード (python -m pip install –upgrade pip)して再実行したらうまくいきました。

Anacondaプロンプトで以下のディレクトリに移動します。
C:\ProgramData\Anaconda2\Lib\site-packages\tabpy_server　（今回の環境ではこちらに作成されました）

(2018/12/05 追記）

ディレクトリは以下になる場合があります。（環境によって異なる）
C:\Users \<ユーザ名>\ Anaconda\envs\Tableau-Python-Server\Lib\site-packages\tabpy_server
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\conda\conda\envs\Tableau-Python-Server\Lib\site-packages\tabpy_server

startup.bat を実行します。　(次回以降の起動のために、デスクトップなどわかりやすいところにショートカットを作成することをお勧めします）

Tabpy－Serverが起動すると以下のメッセージが出力されます。
デフォルトではポート9004でサービスをリッスンします。

Initializing TabPy…
Done initializing TabPy.
Web service listening on port 9004

次にTableau からの接続確認を行います。

Tableau を開き、ヘルプ　→　設定とパフォーマンス　→　外部接続サービスの管理からTabpy-Serverが起動するサーバー（今回はlocal host) とポート　9004 を指定し、テスト接続を行います。
「Predictive Serviceに正常に接続されました」のメッセージが出力されれば、TableauからTabpy-Serverへの利用の準備が整っています。